【コラム11】子供への愛情、ちゃんと伝わっていますか?②

-子供への愛情、ちゃんと伝わっていますか?-その2
子供へ愛情を伝えるには・・・

株式会社CERASUS代表 産業カウンセラーの栗原深雪です。

前回、子供へ愛情をかけているつもりでも、子供本人に伝わっていないことがありますというお話をさせていただきました。
そんな経験はありませんか。つい最近も虐待のニュースに心を痛めた方も多かったと思います。虐待してしまう親御さん達は、子供が憎いと思って虐待しているのでしょうか。本当は、「子供にしっかりして欲しい」「将来、生活に困らないようにしっかりしつけなくちゃ」と子供のためを思ってのことだったのかもしれません。

私自身、若い頃に出産したので、子育てに完璧を求めて頑張りすぎていたことがありました。その結果、娘は中学2年生の1月から不登校になってしまいました。結局、中学3年生になった始業式に1日だけ学校に行っただけで、中学校を卒業しました。娘は、地元の通信制高校に入学したのですが、積極的に友人を作ることもなく、その後、高等学校卒業程度認定試験と大学の一般受験をパスして大学生になるまでの間、ほとんど引きこもり生活をしていました。
この間の4年間、私は、子育てを振り返りました。フルタイムの仕事を続けてはいましたが、会社から帰宅後や休日は、なるべく娘と一緒の時間を過ごし、娘の気持ちを聴くように心がけました。私達母子は、今までの何十倍もの時間、話し合いました。娘の長年の辛い思いを知ることができました。私の愛情が彼女に伝わっていないことも知りました。この時間を過ごすことで、娘は見事に自分に対しての自身を取り戻して、周りの人が当たり前だと考える日常生活に戻っていきました。今はリア充OLです。

毎日、家事、育児、そして仕事に忙しいことでしょう。でも、たまには、ゆっくり、お子さんの気持ちを聴いてみてあげませんか?
次回は、お子さんの話を聴くときのポイントをお話させていただきます。


栗原 深雪
株式会社CERASUS代表取締役
みゆき社会保険労務士事務所代表
社会保険労務士 産業カウンセラー 2級キャリアコンサルティング技能士

企業の人事労務を10年以上経験後、会計事務所、社会保険労務士事務所勤務を経て、2016年開業。家事、育児(2児の母)と仕事との両立経験を活かし、カウンセリングやセミナー等、子育て真っ最中のママやがん患者等有病者の就労支援に力を入れている。事業主と従業員の架け橋となって楽しく仕事ができる職場環境をつくる専門家。
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