【コラム9】遊んでみよう「クルクル神経衰弱」

初めまして!おもちゃコンサルタントの堀と申します。
児童館で保育士をしており、こどもの遊具、特にボードゲームを得意分野にしています。

この度、せっかくコラムを書く機会をいただきましたので、「こどもトランプ1to10」を使ったゲームを1つ紹介したいと思います

通常のトランプゲームには、「こどもトランプ1to10」にそのまま取り入れて遊べる楽しいゲームがいくつもありますね。
サイトで紹介されている通り、「大きい勝ち」は楽しく遊べます。「大富豪」は、自分の切り札を隠すのに苦労しますが、それもこのトランプの醍醐味。「スピード」、これは最高に楽しい!こどもトランプはつかみやすく、数が10までなので、よりスピード感のあるゲームが楽しめます。

では、「神経衰弱」はどうでしょうか?
「こどもトランプ1to10」は裏表が無いため、両面から色と数字が見えてしまいますね。
だからできない!って、そこは一工夫です。

見えるとできないなら、見えなくしてしまえばよいのです。2枚重ねましょう!

「こどもトランプ1to10」をよく切って、2枚ずつぴったり重ねて場に置いていきます。全部のカードを2枚重ねにして置ききったら準備完了!ジャンケンで勝った人からスタート。
通常の神経衰弱のように、2枚重ねのカード1組を一緒に裏返しにします。次にもう1組裏返して、裏のカードが同じ数字だったら、その当たった数字カードをゲット!残った方の2枚は重ねて1組にして場に残します。そして手番続行。
裏の数字が違う数字だったら、ハズレで手番終了。外れたカードは、元に戻さず、そのまま続行します。

さて、皆さん、ちょっとやってみてください。記憶力だけに頼ると、手番の度に場の数字が裏・表とクルクル変わるため、通常の神経衰弱よりかなり難しい事に気付かされるはずです。しかし、「こどもトランプ1to10」は数字の数だけ穴が空いているため、よく観察すると下のカードが推測できます。記憶力だけでなく観察力も試されるゲームです。

こんな風にルールを工夫したり創作したりする、そんな楽しみをこども達に与えてくれる。そこが「こどもトランプ1to10」の魅力ですね!!!

※1組目をめくった際に、裏と表が同じ数字だった場合はゲットできるというルールを加えると、カードを最後まで取りきる事ができるため、よりルールとしての完成度が高まります。

 

プロフィール
堀 隆一
保育士、おもちゃコンサルタント

こどもの遊びと遊具、中でもボードゲームを得意分野とするおもちゃコンサルタント。
保育士として、保育園に7年、児童館に8年勤務。
2017年5月より10か月の育児休業を取得。
2018年4月より職場復帰し、現在も児童館にて、乳幼児親子への子育てひろば事業及び児童の放課後支援事業に従事。