ヨコハマSASユニバーサル研究室代表
鈴木佐知子
かつて私が横浜国立大学大学院に籍を置いていたときに作成したジュニア向けの環境デザイン教育の研究誌から、新たにチャイルド向けの学びの内容と方法を考案します。幼・小児の発達段階をふまえた教材を、今後このコラムで紹介します。なお、アートの体験や製作も料理のレシピになぞらえて以後「アートレシピ」と言います。お子様たちが環境や空間にどのように反応するか楽しみです。
次は、この研究誌で取り上げた16の主題(テーマ)です。
1頭の中の絵地図(メンタルマップ)
2街はいろいろ(地図のぬり絵)
3ヒューマンスケール(人体尺)
4私の体は建築物(人体ブリッジ他)
5線の散歩のあとは色の合奏(色の学習、平面構成)
6街は豊かな美術館(額縁を持って外出)
7街の景色を粘土で作ろう(レリーフ)
8街の景色を削り出せ(ドライポイント)
9景色のパッチワーク(風景写真の組合せ)
10街の記憶を擦り出せ(フロッタージュ)
11人間カプセル(最小空間)
12空気を描こう(見えないものの描写)
13速攻モニュメント(廃物インスタレーション)
14サンドウィッチアート(アクリル板とレジ袋のアート)
15卵パッケージの建築物(単位形の組合わせ)
16俺たちの居場所(グループコミュニケーション)
身近な生活空間にアートは潜んでいます。アートの体験でお子様の意識下にある創造を育みましょう。
鈴木佐知子
1993年、横浜国立大学大学院教育学部美術教育学科修士課程修了
1999年、東京学芸大学大学院連合学校教育学部芸術学科博士課程修了
神奈川県展協会賞、和歌山洋画100大賞展入賞、アメリカ大賞展(ブロンクス美術館)入賞など
2011年セーラムギャラリー(NY)、2014年ギャラリーサテリット(Paris)作品発表
日本デザイン学会会員、大学美術教育学会会員、日本美術教育連合会員、INSEA(国際美術教育連合)会員、モダンアート協会会員、ヨコハマSASユニバーサル研究室代表
障害について
2005年千葉大学名誉教授を主治医として手術を受ける。網膜の疾患から視力低下後視覚障がいが進み、現在第1種第1級の身体障がい
2006年以降も周囲の人々の協力を得てデザイナー、教育者及び造形作家の活動を継続
連絡先
Email: sachiko@sachiko-museum.jp
HP: http://www.sachiko-museum.jp